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大和リース、太陽光搭載立体駐車場を発売

太陽光搭載立体駐車場のイメージ

商業施設を開発する大和リース(大阪市、北哲弥社長)は2021年8月30日、太陽光発電設備を搭載する立体駐車場を発売した。屋根だけでなく、壁にも太陽光パネルを設置する。駐車場内や隣接する施設で全量自家消費の活用を想定する。

同社は、立体駐車場に太陽光発電設備やエレベータ、LED照明器具、コンセントなどを組み合わせる。5層5段で約300台駐車できる立体駐車場に、出力210kW程の太陽光発電を搭載する場合、施工費等含めて7億円程で提供できる見込み。年間10ヵ所、50億円の販売を目指す。

同社は立体駐車場の建築・販売と、太陽光発電設備のEPC(設計・調達・建設)を手掛けており、脱炭素社会実現への機運が高まっていることから新製品を開発した。立体駐車場は都市部での採用が多く、商業施設などの隣に建てられ、施設と駐車場所有者が同一のケースも多く、自家消費しやすい。太陽光発電設備を搭載しても、立体駐車場の価格から1割程しか高くならないという。

同社民間活力研究所事業創造課の小林秀人課長は、「立体駐車場は太陽光を設置できる面積は広いが、消費電力量が少なく、余剰電力が多く出る。しかし今後は様々な施設で再生可能エネルギー電力を利用したいという声が増えると想定して開発した」と経緯を語る。

要望があれば蓄電設備なども提供する。太陽光発電設備を大和リースが所有し、PPA(電力売買契約)方式による電力提供も検討する。

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