RECソーラー 単結晶パネルの新製品発売
ノルウェーの太陽光パネルメーカー、RECソーラーはこのほど、太陽光パネルの新製品を発売した。サポートバーを標準搭載することで耐荷重性能を高め、積雪地などでの対応範囲を拡げた。日本市場では主に屋根上設置向けに提案していく。
同社が新発売したのは、120枚のハーフカットセルを搭載したp型単結晶パネル。166㎜角ウエハを採用し、定格出力は365Wから375W、変換効率は20%から20.5%である。
特徴は裏面に2本のサポートバーを標準搭載していること。これによって、太陽光パネルの耐荷重性能が表面7000Pa、裏面4000Paまで高まり、2m程度の積雪地にも対応できるという。同社日本法人の林啓佑営業統括責任者は、「追加の施工基準を満たす必要はあるが、パネルの設置工法を通常の4点留めから6点留めにすれば、さらに耐荷重性能は上がる」としたうえで、「価格を抑えつつ、積雪地などへの対応力を高めた」と語る。
原材料のポリシリコンはノルウェーで生産した自社グループ製を採用。パネルはシンガポールで製造している。25年の出力保証のほか、20年の製品保証も付与した。認定店による施工・販売かつ500kW以下の屋根上設置の場合、製品保証期間を25年に延長することも可能だ。
同社は新製品を2021年第2四半期(4~6月)に発売。日本では第3四半期(7~9月)から販売を本格化している。
なお同社は20年に1.2GWのパネルを出荷。日本向けは約50MWだった。p型単結晶パネルのほか、n型単結晶パネルやヘテロ接合型パネルも揃える。