千葉・水上メガソーラーが復旧
台風被害で火災事故に見舞われた千葉県山倉ダムの水上メガソーラーが復旧した。東京センチュリーと京セラの合弁会社、京セラTCLソーラー(東京都千代田区、荻野広明社長)が2021年10月1日に発表した。
同社は、事故原因を、架台を連結したアイランドが大きく、形状が複雑だったため、強風で応力が特定部分に集中し、架台を水底に固定するアンカーが抜けたと分析。破損したアイランドでプラスとマイナスのケーブル間でアークが発生し、火災事故を招いたとした。
今回は、アイランドを小型、かつ長方形にし、6つに分けて設置。アンカーの数を従来の420本から904本へ増やし、ケーブルをプラスとマイナスに分けて保護管に入れるなどの対策を講じた。
復旧工事の設計・施工は京セラ子会社の京セラコミュニケーションシステムが担当した。事故発生の19年9月から20年5月まで撤去し、同年7月から21年7月まで復旧工事を実施。7月31日に従来と同規模の出力約13.7MWのメガソーラーとして再稼働させた。
京セラTCLソーラーは東京センチュリー81%、京セラ19%の出資比率で12年8月に設立されている。