クリーンエナジーら、クリップ式新架台発売
パネルとセット販売
太陽光架台販売のクリーンエナジージャパン(神奈川県横浜市、井原邦宜社長)は2021年9月、太陽光パネルの固定金具をクリップ式にした架台と太陽光パネルをセットで発売した。強度が高く、施工性が向上するという。25年までに500MWの販売を目指す。
新製品は、ファスニング大手の仏レイモンエネルギーと太陽光パネル大手の中トリナ・ソーラーの2社と共同で開発した。レイモンと商社やEPC(設計・調達・建設)企業へ提案していく。
クリーンエナジージャパンの井原邦宜社長は、「パネルが飛散する要因は振動によるボルトの緩み。クリップは振動に強く、緩み難い」とし、レイモンのパネル固定金具や接地用金具を取り入れた。
レイモンは自動車メーカーなどにファスニング材料を販売する一方、太陽光架台向けにも累計3.8GWに及ぶクリップを供給してきた。人力でパネルを架台に設置できる点が特徴で、地上設置用や屋根上用、追尾式、カーポートなどにも対応済み。汎用品ゆえ、原価を抑えられるようだ。
クリーンエナジーは、トリナ・ソーラー製の太陽光パネルを採用し、屋根上用の小型・高出力品などを販売する。製品の価格について、井原社長は、「ボルトを使う製品よりも2割程安くなるだろう」としている。