ダイキアクシス、サンエイエコホームを子会社化
浄化槽大手のダイキアクシス(愛媛県松山市、大亀裕社長)は2021年10月1日、販売・施工会社であるサンエイエコホーム(神奈川県藤沢市、武中進社長)の全株式を取得し、子会社化した。再生可能エネルギー事業のさらなる拡大を狙う。
同社が完全子会社化したサンエイエコホームは09年設立の販売・施工会社。FIT開始以降、低圧太陽光発電所や小形風力発電所の開発・販売などに力を注いできた。直近の21年2月期の売上高は12億円、経常利益は2109万円だった。
同社は10月1日付で全株式を保有する武中進社長から全て譲り受けた。取得額は非公開としている。なお武中氏はサンエイエコホームの社長にとどまる。
ダイキアクシスは近年、再エネ関連事業に積極的で、屋根借り方式の太陽光発電事業のほか、小形風力発電事業やバイオディーゼル燃料事業を手掛ける。21年7月にはこれら再エネ関連事業を子会社のダイキアクシス・サステイナブル・パワー(DASP)に集約した。現在、水処理事業などの既存顧客からの脱炭素化ニーズが高まり、PPA(電力売買契約)モデルを含む法人向け自家消費提案に力を注いでいる。
今回の株式取得に携わったDASP事業開発部の石澤聡部長はサンエイエコホームの子会社化について、「施工などを含めた一気通貫体制の構築に繋がるうえ、我々が有していなかった地上設置型太陽光発電所に関する経験や知見も活かせる」としたうえで、「相互補完しながら事業を伸ばしていきたい」と語る。