福知山の三恵観光が大阪と宮崎で550世帯分メガソーラー

2013.01.24

両丹日日新聞

 アミューズメント事業、ゴルフ事業を展開する、福知山市東堀の三恵観光(杉本潤明社長)が再生可能エネルギー事業に新規参入する。第一弾は、大阪府と宮崎県でメガソーラー(大規模な太陽光発電施設)による発電事業に着手し、その後も再生エネルギー事業に取り組んでいく方針。
■4月から試運転 夏の売電目指す■

 日照時間や土地確保などの課題を克服できる場所を探し、2カ所で取り組むことにした。
 
 このうち、大阪府では茨木市大門寺でゴルフ場だった土地約2・8ヘクタールを20年間の期間限定で借りた。発電量は999キロワットで、年間予想発電量は102万110キロワット時。これは、約290世帯分の電力に相当するという。
 
 また、宮崎県では川南町平田で1・5ヘクタール余の野原を購入し、設備を備える。発電量は750キロワットで、年間予想発電量は89万9142キロワット時。約260世帯分相当になる見込み。
 
 ともに2月から造成工事に着手し、ソーラーパネルを設置して4月から試運転を始め、夏ごろに売電を開始する予定。事業費は茨木市が約5億7000万円、川南町が約5億円。2カ所で年間約550世帯相当分の発電をする計算だが、収益重視ではなく、あくまで社会貢献事業として取り組むという。 

■事前に社宅で試験運用■

 事業参入に向けて昨年11月末から、堀口にある同社社宅の屋根に発電量12キロワットのソーラー発電パネルを設置し、売電している。これが順調に推移していることから、事業への本格参入を決めた。