三菱商事 伊・IPP ソーラーホールディングを買収
2013.03.19
PVeye
三菱商事はじめ、産業革新機構(INCJ)およびイタリアSolar Ventures S.R.L.は、ソーラーベンチャーズがイタリアで運営中の太陽光発電事業を今後3社で行うことで合意したと発表した。これにより三菱商事とINCJは、今回初めてイタリアでの太陽光発電事業に参入することになった。
また今回の合意に基づき、三菱商事とINCJは、Solar Holding S.R.L.(ソーラーホールディング)の株式を譲り受け、以降ソーラーホールディングを、三菱商事50%、INCJ35%、ソーラーベンチャーズ15%の合弁会社として運営していく。
ソーラーホールディングがイタリア国内に保有する太陽光発電所は現在19か所、総発電容量は4.2万kW、総発電量は58GWhであり、イタリアの約2万世帯に電力を供給している。ソーラーホールディングは、イタリアで再生可能エネルギーが導入され始めた初期段階から太陽光事業に参入し、これまでに10万kW以上の開発・運営実績を有するという。同社の太陽光発電設備には高品質のシリコン系パネルを使用しており、当該分野の経験豊富なマネジメントチームを有していることから、同社の発電量は当初計画を上回るレベルで推移しているとも語る。
太陽光発電事業は、グローバルに成長する再生可能エネルギーの中心となる可能性を持つ産業であり、イタリアは世界でも有数の日射量(日本の約1.25倍)を誇り、現在ドイツ(約32百万kW)に次いで世界第2位の太陽光発電(16百万kW)の導入量となっている。
今後、三菱商事とINCJは太陽光発電の先進国であるイタリアにて、日本企業がリードする大規模なプラットフォームを形成し、同国における発電事業の展開及びノウハウの蓄積に邁進していく予定だ。イタリアでは今後も太陽光発電事業の拡張が見込まれており、三菱商事、INCJ並びにソーラーベンチャーズの3社は、同国において10万~15万kWの発電容量追加取得を検討しており、同国において積極的に太陽光発電事業を展開していく。
【会社概要】
ソーラーホールディングの概要
(1) 本社所在地
: Galleria San Babila 4/B, Milan, Italy
(2) 事業内容
: 太陽光発電事業。イタリア国内において、19カ所、総発電量4.2万kWpの発電事業を展開。
ソーラーベンチャーズの概要
(1) 本社所在地
: Galleria San Babila 4/B, Milan, Italy
(2) 事業内容
: 2005年よりイタリアおよびその他の地域で、開発から運営管理を含めた太陽光発電事業を積極的に展開。太陽光発電先進国イタリアにおいて、同社は市場黎明期から発電事業に取り組んできた企業であり、これまでに15万kW以上の太陽光発電所の建設若しくは開発の実績を保有。