九電 壱岐で風力等系統連系量拡大に向けた実証開始
2013.03.18
PVeye
九州電力は国の補助事業※1 の採択を受け、風力発電等の系統連系量拡大を図るため、 長崎県壱岐市で蓄電池等実証試験設備の設置工事を進めてきた※2が、3月18日、社内検査を終え、実証試験を開始したと発表した。
今後、2014 年度までの 2 年間、系統周波数変動を蓄電池により抑制する最適制御手法の検討等の実証試験を実施していく。
1 工事概要
(1)設置設備 リチウムイオン電池(出力4,000kW、容量1,600kWh)
(2)実施場所 九州電力芦辺変電所構内(長崎県壱岐市)
2 実証試験の概要
離島では、系統規模が九州本土と比べて小さいため、出力変動が大きい風力・太陽光が連系されると、系統周波数変動が大きくなり、系統の安定性に影響を与えやすくなるという特徴がある。
そのため九州電力では、離島においても、風力・太陽光の導入拡大を図りつつ、電力の安定供給を維持するため、離島の系統へ蓄電池を設置し、風力等による周波数変動を抑制する実証試験を実施するもの。
(1)実証試験の期間
・2012年度〜2016年度まで
(2)主な試験内容
・系統周波数変動を蓄電池により抑制する最適制御手法の検討
・蓄電池の最適な容量に関する検討
・実系統での制御結果の検証 など
※1 平成 24 年度 風力系統連系量拡大実証事業
※2 平成24年10月19日「離島における風力発電等の系統連系量拡大実証事業の実施につ
いて」既報済み