ファミマ、3割省エネの次世代型実験店をオープン 太陽光で発電しリチウム電池に蓄積も

2013.02.12

SankeiBiz

 ファミリーマートは、太陽光発電や地中熱を活用するとともに店内の空調や断熱などを図ることで、電力消費量を従来比で約3割減らす次世代型の実験店舗を千葉県船橋市に14日オープンする。今後の店舗は徐々にこの実験店舗を手本にして、環境負荷低減と災害対応を進めていく。
実験店舗は「ファミリーマート船橋金杉店」。太陽光パネルで年間に一般家庭約2世帯分の電力使用量に当たる1万キロワット時を発電。営業に必要な電力量の7~8%をまかなうほか、LED(発光ダイオード)を店内照明や店外の看板照明にも設置。特に看板照明は、電気使用量が従来の半分に削減される。

 また、夏に冷たく冬に温かい地中熱を活用した地中熱ヒートポンプによる空調設備を、業界で初めて採用した。また遮熱合わせガラスの使用などで空調にかかる電気を5%削減する。

 大規模災害時に備え、太陽光で発電した電力をリチウムイオン電池に蓄電し、店内照明とレジを最大10時間稼働させるという。

 ほかにもイートインスペースの照明で有機EL照明を採用したり、再利用の硬質紙で作られた商品陳列棚を採用して二酸化炭素排出量を70%カットするなど環境面に工夫を凝らした。