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中国トップ ロンジの実力

開発に200億円投資

なぜ同社は高品質・高耐久な製品を安価に製造できるのか。その理由は惜しみない投資にある。

17年の研究開発費は1億7587万米ドル(約200億円)だった。これは例年研究開発費が高額な米サンパワーやファーストソーラーを凌ぎ、世界最高額である。

年産能力の増強にも余念がない。18年末時ですでに年産能力は、インゴットとウエハが各28GW、セルとパネルは各12GWもあるが、20年までに、インゴットとウエハを45GWへ、セル・パネルは20GWまで引き上げる計画だ。

とはいえ、決して闇雲な投資を繰り返しているわけではない。実際ロンジの財務状況は健全だ。17年12月期の売上高は、25億9700万米ドル(約2950億円)、純利益は5億6300万米ドル(約640億円)だ。自己資本に対する負債の比率は、一般的には100%以下であれば、財務が安定していると見なされるが、同社の場合56.7%である。

事実、米調査大手のブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスが18年4月から9月の財務状況を分析して算出した太陽光パネルメーカーの倒産危険度では、米ファーストソーラーに次いで2番目に低いのだ。

いくら高性能なパネルであっても、保証の適用を受けるには、当然メーカーが存続していなければならない。その点、ロンジであれば安心だろう。

18年の太陽光パネルの出荷量は、前年比55%増の7GWで着地する見込み。そのうち日本へは200MW出荷した模様だ。

進化するロンジソーラーの太陽光パネル。自家消費時代の主要製品として選んでみてはいかがだろうか。