営農用太陽光でヒット目前!
利用広がるトリナ両面ガラスパネル
営農用で豊富な実績
営農用太陽光発電は、営農と発電事業を同時に行う取り組みだ。耕作放棄地の増大や農業の衰退に歯止めをかけられる可能性があるうえ、太陽光発電の普及拡大にも寄与するなど、利点を見出しやすい。
今年5月には農林水産省が従来3年だった一時転用許可期間を10年に延長。普及に弾みがつきそうだが、農水省は、「認定農業者などが営農を続ける場合」、つまり「営農を疎かにしない」ことを条件とした。
では、太陽光発電設備の下で営農を疎かにしないためには何が必要なのか。答えは光の確保であろう。そこで事業者が注目したのが、トリナ・ソーラーの両面ガラスパネルだったわけだ。
すでにトリナ・ソーラーは海外で100MW以上に及ぶ営農用太陽光発電所にパネルを出荷。日本では、兵庫県養父市の住環境システム協同組合が持つ10kWの太陽光発電設備へ両面ガラスパネルを供給している。
営農用太陽光発電に関しては、通常の太陽光パネルの需要もあり、千葉エコ・エネルギーが千葉市内で運営する777kWの太陽光発電所や、ビーシーピージージャパンが運営する静岡県御殿場市の4.4MWの大型太陽光発電所などへ供給済み。
実際に、営農用太陽光発電を始めると、意外なメリットが多くあるらしい。たとえば、太陽光パネルが屋根の役割を果たし、雨天でも農作業ができたり、パネルが直射日光を遮り、強い日照を嫌う作物の生育に適していたり。あるいは、パネルの下が日影になり、農作業がはかどるという声まであるようだ。
太陽光発電は、FITの売電単価が下がり、事業メリットがないとの悲観論もあるが、その一方で『RE100』やESG(環境、社会、企業統治)投資が拡大、自家消費用の太陽光発電や営農用太陽光発電の注目度は年々高まっている。今後はトリナ・ソーラー製両面ガラスパネルの利用が益々広がりそうだ。