中国監視大手TAOKE、システム基盤をアップデート

故障の早期発見に有効

コスト競争力で他を圧倒

監視システムは、太陽光発電所のO&M(保守・管理)にとって欠かせない設備だ。ただ、システムの設置費用は、低圧太陽光発電所でも数十万円、高圧太陽光発電所の場合は100万円を超えることもあり、導入に躊躇する事業者は少なくないだろう。

そんな悩める事業者にとって、タオケイのスマートPVは有効だ。初期導入費は業界最安級であるうえ、1台で最大12台のPCSを監視できる。「高圧発電所や、隣接する複数の低圧発電所を同時に監視する際、他社製品を採用した場合と比較し、導入費は非常に安くなる」(営業部の烏鵬飛部長)。

機能も充実しており、先述の3.0版の新機能を活用すれば、故障を放置してしまうリスクが減るし、従来の機能も人気だ。特に好評なのは、複数の太陽光発電所を画面上で一元的に把握し、異常が発生している太陽光発電所が瞬間的に把握できるようにした管理画面だ。国内に流通する多数のPCSに対応している点も強みである。

またスマートPVは、O&M業者からの評判も上々だ。複数の監視システムを併用していた業者がスマートPVに変更したケースでは、以前各監視システムにログインする手間がかかっていたが、スマートPVは1つの画面で複数の発電所を管理できるので、利便性が大きく向上したという。

こうした強みが事業者やO&M業者へ浸透したのだろう。同社は日本市場への参入は2014年と後発で、16年の販売実績こそ200台、出力換算で10MW程度だったが、7年は改正FIT法の施行によるO&Mの義務化もあって、2000台、120MWの受注を獲得した。今期は4000台、200MWの販売を目指し、日本市場向けのサービスにも注力していく。

将来は世界各国で培った経験とノウハウを活かして、ビッグデータの応用やAI(人口知能)の開発により、遠隔監視システムの利便性をさらに高め、太陽光発電所のインテリジェンス化を目指す方針だ。

監視システムの選定でお悩みの事業者やO&M業者は、一度タオケイのスマートPVを選んでみてはどうだろうか。

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