アンフィニ、福島工場でパネルと蓄電池併産へ

積雪対応パネル、商品化へ着々

小寺直人常務

その一方で、同社は意義深い太陽光パネルの新製品開発を着々と進めている。

というのも、1月中旬から想定外の豪雪が続き、屋根上のパネルに積もった雪の落下による被害が発生している。パネルの表面はガラスゆえ、滑りやすく、光が当たれば熱を持ち、雪を溶かす。これは雪下ろしの手間が省けるという利点でもあるが、短期間で降り積もった大雪が勢いよく滑り落ち、フェンスや隣接する屋根の損壊事故を誘発させる。このままでは人身事故を引き起こす可能性もある。

こうした雪国の課題をアンフィニの新製品は解決するものになるかもしれない。小寺常務は「開発中の新製品は、そもそも上に雪が積もらないパネルです」とし、「研究機関の支援を受け、間もなく認証をいただく段階です。雪国の方々の苦労を取り除くものになれば幸いです」と思いを語る。

新製品を生み出し続ける福島工場。福島製品の活躍の場はさらに広がりそうだ。