『スマートエネルギーWEEK2018』
2月28日開幕 再エネ関連で日本最大※
運用・資産管理の展示に注目
稼働済み太陽光発電所のO&M(管理・保守)市場も、伸び代がある。FIT制度の改正によりO&Mは必須となったからだ。投資家は、費用を抑えつつ発電量を増やすO&Mに関心を寄せており、展示会では、エネテクやエコリンクス、ソラリグといった企業がO&Mの関連商材を出展する計画だ。
ただ、一口にO&Mといっても、その内容は多岐にわたる。なかでも、雑草対策は重要だ。雑草を放置すれば売電収入の下落に繋がるが、費用をかけ過ぎれば、投資が失敗に陥る危険性もある。
こうした投資家の悩みに応えようと、筑水キャニコムは草刈り用の四輪駆動車を、ゴールデンリーフワークスは、重機に取つけられる幅約2mのアタッチメントをそれぞれ展示する。
一方、発電量を増やす取り組みとして注目を集めているのが、太陽光パネルの洗浄だ。グルディオやジョイボンド、盈泰ジャパンといった企業が自社の洗浄技術・製品を出展する。企業によって洗浄方法は様々であり、実際に洗浄する様子を目で確認し、そのうえで比較検討できる点は、展示会ならではの利点だろう。
太陽光発電市場が成熟化した結果、20年間の投資効率を最大化するための資産管理の方法にも注目が集まり始めた。テュフラインランドジャパンは従来のパネル評価に加えて、発電所の評価・認証サービスを紹介。またユーイ自然電力は投資ファンドと連携した資産管理について展示する。こうした金融関連の出展は今後活発になりそうだ。
太陽光発電に限らず、創・蓄・省エネ市場は年々競争が激化している。最新の製品や技術を貪欲に探し、吸収する姿勢が必要だろう。東京ビッグサイトの全ホールを使うこの巨大な展示会は、参加者の期待に沿うものとなるに違いない。