トリナが打ち出した新常識

両面ガラスで住まいに自然採光を!

両面ガラスで自然採光

合計42枚のパネルを使用している。建物の北面と南面壁に設置し、屋根上にも天窓の代わりにパネルを取り付けた

特に、DUOMAXが注目を集めたのは、今年4月に建材一体型の太陽光発電設備として使用されてからである。パネルを採用したのは、都市部の狭小住宅を設計する建築家の杉浦伝宗氏。氏は、建物の1階をアトリエに、2階をペットのトリミングサロンにした建物の壁面と屋根にDUOMAXを敷き詰めた。

というのも、住宅に隣接する建物には、プライバシー保護の観点から窓を設置できなかった。ともあれ、窓がないと部屋は暗い。そこで杉浦氏は光を透過する両面ガラスパネルを選んだ。

「元々、建物で使用する電力は自然エネルギーを活用したいという思いがあった。太陽電池が窓の代わりになり、かつ発電し、さらにプライバシーも保護してくれる」と杉浦氏は語る。

パネルは多結晶の60セルタイプ。最大出力は280Wで、変換効率は17.0%。建物には42枚のパネルを使用し、容量は全体で11.56kWだ。施設内の照明、エアコン、アトリエの電動工具は太陽光発電の電力を使用し、余剰分は売電する。

両面ガラスパネルは光を程よく採り込む。屋根のパネルは柔らかな光を採り入れ、天窓の機能を果たす。