RE100電力 再エネ発電業務代行100MW超へ
蓄電池で調整力取引へ
さらに、RE100電力は蓄電設備の運用代行を本格化する構えだ。
同社は22年度から2年連続で経済産業省の『再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業』に採択され、AI(人工知能)ベンチャーとシステムを開発。各電力市場の価格を予測して蓄電池を制御し、インバランス(差分)を低減する仕組みを確立すると、22年12月には日本エネルギー総合システムの蓄電設備併設型の太陽光発電所を稼働した。24年には新たに蓄電設備併設型の太陽光発電所を稼働させ、系統用蓄電所の運用代行も始める予定だ。
現状は太陽光発電所のインバランス低減やJEPXの価格差で収益を得る形で蓄電設備を運用しているが、今後は調整力の市場取引も活用する方針である。24年度には需給調整市場が拡大するだけに、同社の黒淵誠二社長は「24年6月までには調整力市場での取引を開始します」と意気込む。
ともあれ、RE100電力の再エネ発電業務代行料は安い。同社は30年までに再エネ比率100%の電力販売を目指し、電力買取りを主としているため、発電業務代行料を安く設定しているのだ。RE100電力のサービスに興味のある再エネ会社は問い合わせてみよう。同社は全国の再エネ会社との協力体制を強化している。