世界が認めたトリナのバンカビリティ

太陽電池世界最大手、中トリナ・ソーラーの太陽光パネルが人気を博している。世界トップクラスの高い性能もさることながら、同社のパネルを選べば、金融機関との融資契約が成立しやすくなるらしい。トリナブランドはなぜバンカブルなのか。

日本最大級の「瀬戸内Kirei太陽光発電所(建設中)」を始め、国内の多くのメガソーラーにトリナソーラーのパネルが採用されている。

バンカビリティとは、借り手の情報などから判断される融資の適格性を指す。金融機関は、債権の未回収が最大のリスクだから、バンカビリティが高ければ低金利で貸し出すこともあるが、バンカビリティの低い案件には融資を実行しない。

大規模な太陽光発電プロジェクトのバンカビリティは、長期に亘る発電事業の継続性と直結する。裏を返せば、発電事業が滞るリスクの度合いで決まるため、パネルメーカーの信用力も大きく関係する。つまり、パネルが故障し、メーカーに保証を求めても、すでにメーカーが倒産しており、保証が履行されなければ、故障パネルは取り換えられず、発電事業が滞ってしまう。したがって、そのようなリスクを抱えるメーカー、すなわちバンカビリティの低いメーカーのパネルを採用した発電事業は、融資が成立し難くなるわけだ。

ゆえに、銀行融資を必要とする発電事業者は、パネル選びの際にバンカビリティを充分考慮するべきであるが、安直に割安なパネルを選んだために、融資が得られない案件も少なくない。事実、パネルの軽微変更ルールが再改定され、メーカー変更を検討する事業者の多くが、パネルの選択を誤り、融資に難航しているとも言われている。

ならば、どのメーカーがバンカブルなのか。むろん国内の金融機関と取引している国内メーカーは有利だが、世界的にはトリナ・ソーラーの評価が高い。民間調査機関ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスは、世界で最もバンカビリティの高いパネルメーカーとしてトリナ・ソーラーを選出している。