ループ、住宅用太陽光へ勇躍参入!
30年以上の長寿命品
安価ながら高品質で、お得なループの住宅用システム。とくに同社は、将来の自家消費利用を見据え、長期耐久性に力を入れた。
太陽光パネルは、自社製の『NEXTOUGH(ネクスタフ)』。両面ガラス構造で紫外線や水、熱、砂などの影響を受けにくく、耐塩害性にも優れた耐用年数30年を超える製品だ。ループは、同パネルのユーザーに対し、30年後も出荷時の80%の出力を保証する30年保証を提供している。
若林課長は、「6月中旬で、65℃85%のダンプヒート試験は4000時間、マイナス40℃から85℃の温度サイクル試験は800回を超えて継続中です。『NEXTOUGH』は40年相当の検証もすでにクリアしています」と胸を張る。
PCS(パワーコンディショナ)は国産品で、IDECを中心にオムロンと田淵電機の最新機種も選べるようにした。架台は定評のある屋根技術研究所の製品で構成し、「お客様に長く安心してお使いいただくために、システムの10年保証を提供する」(若林課長)。
さらに、HEMS(家庭内エネルギー管理システム)のコントローラを標準で搭載した。エコーネットライト対応の家電製品のほか、NECとフォーアールエナジーの蓄電池であれば、タブレット端末から操作できる。
若林課長は、今回の製品開発について、「FIT売電が落ち着くと、自家消費用の新製品開発を進めなければならないが、やはり最初は住宅用です。そして、自家消費でのニーズは、多くの売電ではなく、安価で長期にわたる消費だと考えました」と経緯を語る。
50kW未満の『MY発電所キット』を、2015年末までに累計1465件販売したループ。低圧産業用での実績を住宅用でどう生かすのか。活躍に期待する声は多い。