[特別対談 第5回]

日の丸太陽光の気概

アンフィニ(ジャパンソーラー) 親川智行社長 × ESI 土肥宏吉社長

プロフィール●親川智行(おやかわ・ともゆき) 1974年大阪府生まれ。高校卒業時より複数の事業を手掛け、93年に現アンフィニを創業。95年に法人化し、代表取締役に就任。2000年頃からシリコンの輸出販売を開始し、08年太陽光パネル製造に着手。14年3月期の売上高は103.5億円、15年3月期は126.5億円、16年3月期は140億円に拡大。現在245名の従業員を率いる。

土肥氏●今後、日本では淘汰が進み、残ったプロ同士の競争に突入します。そうなると、市場は健全化され、お客様はよいサービスが受けられるようになるので、結果としてよい方向に進展するといえます。

とはいえ、太陽光企業のさらなる成長を考えると、海外市場も面白いのではないでしょうか。海外の未成熟な市場では、経験を積んだ日本企業の力が求められています。その点、貴社はすでに米国やフィリピンでパネルを販売されていらっしゃる。国内ではパネルだけでなく、システム販売やEPC(設計・調達・建設)、O&M(管理・保守)などトータルソリューションを提供しておられるので、海外でも同様の展開を模索されているのでしょうか。

 

親川氏●はい。ただ、海外でも、中国メーカーがコスト競争力を強みに販路を拡げています。とくに大型案件の「Wいくら」の勝負に踏み込むと、品質を落とさざるを得なくなりますので、当社は大型案件ではなく、工事会社などと協力しながらシステム全体で小規模な案件をターゲットに提案を強めています。

 

土肥氏●日本では太陽光専門の会社が少ないようで、最近は当社に協力を求めて声をかけてこられる企業が増えました。当社はメーカーの相棒、施工会社の相棒、あるいはO&M企業の相棒という立ち位置で、業界を支えていければと思っています。

日本の太陽光業界は、シャープさんや京セラさん、旧三洋電機さんなど、大手メーカーが牽引してきた歴史があります。FITができて本格普及期に入ってからは、我々のような中小企業もチャンスをいただき、経験を積ませていただいた。ですから、今後は我々が業界の発展に向けて引っ張っていかなければならないと思います。太陽光発電のさらなる普及に向けて努力していきましょう。

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