ファーウェイPCSで建設費30%削減
ウエストO&M 大山正彦 社長
太陽光発電所の建設大手ウエストホールディングスが最終的に選んだのが、ファーウェイのPCSだった。なぜか。
当社がファーウェイのPCSを採用したのは2013年頃です。理由は単純で、太陽光発電所の建設コストを下げるために様々な方法を検討した結果、ファーウェイの中型PCSを分散設置する方法が最も安く建設できたからです。
仮に500kWの大型PCS2台で出力1MWの太陽光発電所を建設するとしましょう。集電箱は、各PCSに2台ずつ計4台必要です。接続箱はひとつの集電箱に5~7台繋ぐので、計20~28台設置しなければなりません。
しかも、接続箱から集電箱の間は100スケアのケーブルで、集電箱からPCSまでは200~300スケアの太いケーブルで繋ぎます。とくにPCSからキュービクルまでのケーブルは非常に太く、鋭角に曲げることができないので、キュービクルと大型PCSの下に基礎を置いて、両設備を地上から50~60㎝浮かせなければならないのです。
これをファーウェイのPCSによる分散設置で設計すると、集電箱と接続箱が要らないので太いケーブルを使う必要もなくなります。代りにPCSとキュービクルの間を8~14スケアほどのケーブルでジョイントしなければなりませんが、ケーブルが細いので、キュービクルや大型PCSを置くための基礎工事が不要になります。
PCSのコスト比較においても、国産の大型PCSを使う場合はPCSをエンクロージャのなかに設置して空調設備で冷却しなければならないので、ファーウェイ製PCSを分散設置する方が遥かに経済的です。
我々の検証では、ファーウェイ製PCSを分散設置すれば、国産の500kW機を使う場合と比べて、少なくとも30%は建設コストを削減できます。