固定価格より最大5円高く買い取り

デンカシンキが魅せる『DSプレミアムソーラー』

太陽光パネル製造のデンカシンキ(愛媛県松山市)が電力小売り事業を本格化する。木村賢太社長が出資して設立した坊っちゃん電力(愛媛県松山市)を通じ、デンカシンキ製パネルを購入したユーザーを対象に、FIT価格より高い値段で発電電力を買い取る。いったいどのようなプランを用意しているのか。

kWhあたり最大5円高く買い取り

新サービス『DSプレミアムソーラー』は、ユーザーが新たに10kW未満のデンカシンキ製『ウィルパワーモジュール』を設置し、電力会社を坊っちゃん電力に切り替え、月々4700円の『坊っちゃん光ネット』に加入した場合に、坊っちゃん電力が10年間余剰電力を固定価格より5円(/kWh)高く買い取る。その他ウィルパワーモジュールを設置して、通信プランには加入せずスイッチングするパターンや、電力会社は変更せず坊っちゃん光ネットに加入した場合も、固定価格より高値で買い取る。全量売電の場合は10〜15kWが対象。電力会社、通信プランをともに変更すれば、発電電力を20年間kWhあたり+2円で買い取る。

木村社長は、新サービスの提供理由をこう説明した。

「太陽光発電の買い取り価格が年々減少するなか、少しでも高く電力を買い取ることで、より多くのお客様に太陽光発電システムをつけていただきたいのです。分散型電源を普及させ、将来は電力の自家消費社会の実現を目指しています」。

四国電力管内では5月からサービスの提供を開始した。東京・関西電力管内でも7月から始める予定だ。すでに太陽光発電システムを設置している住宅ユーザーも、坊っちゃん電力にスイッチングすれば、発電した電力を1円高く買い取るプランを用意するという。他社製パネルを設置していても問題ない。