世界を塗り替える中国ファーウェイのPCS
グローバル出荷15GWへ
オーナー必見! 発電量5%Up
では、ファーウェイの中型PCSによる分散設置は、実際どれほどの魅力があるのか。1MWの発電所に500kW機を2台使用する集中設置と、ファーウェイ製27.5kW機を36台設置する分散設置とで比較してみる。
集中設置は、直列接続の数が増えることに加え、MPPT(最大動作点追尾機能)が1回路の大型PCSであれば、計2台で2回路しかMPPTが働かない。一部の太陽光パネルに影がかかったり、不具合が生じたりすると、その影響で全体の出力が落ちてしまう。
これに対し、ファーウェイの27.5kW機にはMPPT回路が3回路搭載されている。36台で計108回路のMPPTがそれぞれ機能するため、各々入力電圧が最適制御される。結果、影などによる発電損失の影響が軽減され、発電量は4〜8%増加するという。
また、落雷などによるPCSの稼働停止を想定すると、500kW機が1台止まるのと、27.5kW機が1台停止するのとでは、当然ながら27.5kW機が止まる方が売電損失は少ない。売電収入の最大化を目指す発電所のオーナーにとって、ファーウェイのPCSを選ばない理由はないのである。