イワテックのO&Mソリューション

〝発電所ドック〟から定期診断まで

あなたの太陽光発電所は健全だろうか。長崎のエンジニア集団、イワテック(岩元孝一郎CEO)が発電事業者の要望を汲み取ったO&M(管理・保守)を提供している。不安を抱える事業者はイワテックに相談してみよう。

 

イワテックは、発電事業者の様々なニーズに対応して幅広いO&Mを提供している。たとえば、竣工前や大型台風の後などに、「太陽光発電所が正常に稼働しているか、一度細かく点検しておきたい」といった要望に対して、同社は1回単位で「スポット点検」を実施する。

これは、太陽光パネルからPCS(パワーコンディショナ)、接続箱、集電箱、架台、ケーブルまで、発電所を構成する機器の総点検だ。パネルの検査では、I-V特性や抵抗値を測り、サーモカメラやセルラインチェッカーで不具合箇所を特定する。最終的には、EL発光試験装置で不具合の原因解析まで行うというのだから、言うなれば人間ドックならぬ〝発電所ドック〟だ。

同社は、I-Vカーブ測定の際、パネルの出力が日射量と気温によって変動することを勘案し、検査当日の日射量と気温を測って補正をかけ、パネルの劣化率まで検査する。

その同社が定期的にO&Mを提供する場合は、「スポット点検」で実施するサービスと同内容の「年次点検」に加え、月単位の「月次点検」や、発電データを報告する「月報作成」、遠隔監視システムより受け取った警報を知らせる「警報メール管理」などを要望に応じて組み合わせている。

エネルギーソリューション事業部営業部の合屋立部長は、「お客様の要求は、メンテをより充実させたい、コストを抑えたいなど様々です。できるだけ多くのニーズに応えていきたいと考えています」という。

一方、同社は昨年から「発電所診断評価」サービスを提供している。O&Mのメニューをベースに、太陽光発電所の性能や売電事業の継続性、発電効率、コストパフォーマンスなど、8つの項目で発電所を評価し、改善策まで提案するというものである。

エネルギーソリューション事業部エンジニアリング部の小野貴輔技術グループ長は、「今後は発電所を売買する機会が増えてくることを想定し、発電所の資産価値を正当に評価できるよう、ノウハウを高めていきます」と意欲的だ。

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