RE100電力 蓄電池運用代行に本腰
需給調整市場参入へ
そんなRE100電力は24年に蓄電設備の運用代行を本格的に始める。黒淵社長は「太陽光発電所の発電業務代行の役割はインバランス(差分)低減で、かなり精度を高められるようになってきました。次は蓄電池を用いた調整力取引です。顧客の運用益を上げるためにも、6月までに需給調整市場で取引を始めます」と方針を語る。
同社は22年度から経済産業省の『再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業』のもと、AI(人工知能)開発企業と各電力市場の取引価格を予測しつつ、蓄電池を制御する仕組みを構築。現在は調整力取引市場を見据えたシステム開発を進めており、24年2月には蓄電設備併設型太陽光発電所を稼働させて実証事業を新たに始める予定だ。
そして今後は蓄電設備併設型太陽光発電所の普及拡大に力を入れる考えである。
黒淵社長は「我々が目指しているのは、再エネ100%の電力会社です。再エネ電力を無駄なく使うためにも、蓄電設備の運用技術を磨いていきます」と意気込む。
同社は現在、全国の再エネ会社との協力体制を構築している。興味のある再エネ企業は、これを機に同社に問い合わせてみよう。