発電事業者必見!
ファーウェイ製PCSでリパワリングを
稼働5年で交換する例も
ただし、いくら発電量の向上やO&M費用の削減が期待できても、リパワリングに要する費用が高過ぎるようでは無意味だ。この点は、同社が日本の2MWの太陽光発電所で計画中のリパワリングの試算が参考になるだろう。
売電単価40円の適用を受けて15年に稼働したこのメガソーラーでは、発電事業者が出力500kW機を4台設置していたが、今冬に4200万円を負担し、同社の50kW機40台と交換した。その際、同社は、工事に費やした約1ヵ月で約200万円もの売電収入がなくなるが、PCSを交換しなかった場合と比較し、今後15年で約7000万円分売電収入が増え、15年間で2000万円ものO&M費用削減に繋がると試算。結果的に7年前後で投資回収を終えると推定した。この案件の場合、PCSの部品交換に要する費用は計算に入っていないため、それを加味すれば経済効果はより一層高くなる。
いずれにせよ、PCSの交換によってどの程度の経済効果が生まれるかは、太陽光発電所の設置環境や設計が異なり、一概には言えない。興味を抱いた発電事業者は同社に問い合わせるとよいだろう。
スマートソーラー事業部の秦文プロダクトディレクターは、「集中型PCSを採用し、高額な売電単価の適用を受けているメガソーラーであれば、PCSの交換をしないという選択はもったいないと言わざるを得ません」と強調。すでに日本の発電事業者からの引き合いは多く、同社は現在、数十MW規模の太陽光発電所を運営する複数の発電事業者と商談を重ねているという。
最後にコロナウイルス感染症拡大の影響について、秦プロダクトディレクターは、「日本の倉庫には大量の在庫を確保していますから、供給体制は万全です。これまでと変わらず、お客様のもとへ製品をお届けいたします」と力強く語った。