ファーウェイ、太陽光発電所用 AI盗難対策システム発売

独立電源と無線通信でどこでも設置可能

実証試験で動作確認

もっとも、同社はこれまで監視システムを、河川の状態や、変電所、学校、防災拠点の監視用として中国で多数販売してきた。とはいえ、日本で発売するにあたって、盗難被害のあった2ヵ所の太陽光発電所で実証試験を行っており、集電箱の周辺にシステムを1台ずつ設置、2023年9月から3ヵ月間検証して機器の動作確認を終えたほか、現在も実証を継続している。

同社法人ビジネス事業本部光ネットワークソリューションセールス部の屈肇忺ソリューションセールスマネージャーは、「様々な環境に無線通信のシステムを導入し、品質や耐久性を確認済みです。今回、被害に遭った発電所に盗難対策システムを導入して検証しましたが、何も問題はありません。機器の提供だけでなく、トラブル対応も含めてアフターサービスに力を入れていきます」と方針を語った。

一方、同社の張本部長は、「初年度15~20ヵ所に盗難対策システムを納入し、犯罪防止に寄与したいと考えています」と話した。

太陽光発電所でケーブル盗難の被害に遭うと、修繕費のほか発電の機会損失も生じる。それだけに、いまや太陽光発電所用の盗難対策システムは必須のアイテムと言えるだろう。これを機に、発電事業者やO&M(管理・保守)企業、保険会社は、ファーウェイの盗難対策システムの採用を検討してみてはどうか。