ファーウェイが蓄電池販売に本腰
住宅用に続き、産業用の新製品発売へ
PCS世界首位のファーウェイが蓄電設備の製造・販売に本腰を入れている。すでに住宅用蓄電設備を販売しているが、年内にも産業用蓄電設備の新製品を発売する。日本市場で蓄電設備の販売シェア拡大を狙う。
蓄電設備の需要が旺盛だ。JEMA(日本電機工業会)の統計によると、定置型蓄電設備の出荷台数が2018年度の7.4万台から19年度には11.5万台と1.5倍に急増し、コロナ禍の影響があった20年度も12.7万台と高水準を維持した。累計出荷台数は50万台を超えた模様である。
この傾向は今後も続くだろう。政府は50年までのカーボンニュートラル(人為的な温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現を目指し、20年12月に〝グリーン成長戦略〟を打ち出した。再生可能エネルギーとともに蓄電設備の導入を推進する方針を明確にしたのである。
これを受け、蓄電設備メーカーの製品開発は活発だが、なかでも注目を集めているのがPCS(パワーコンディショナ)世界首位、中・ファーウェイ(華為技術)だ。同社はすでに住宅用ハイブリッド型蓄電設備を拡販しているが、ここに来て産業用蓄電設備の発売に向け、着々と準備を進めている。一体どのような製品なのか。まずは住宅用蓄電設備から紹介しよう。