第14回
設備廃棄・交換
読者のお悩みに答える本連載。今回は再エネ設備の廃棄や交換に関するものだ。
Q、台風の被害で故障した太陽光パネルを交換してほしいと依頼を受けた。処分まで引き受ける場合、どのように対処すればいいのか。
太陽光パネルの最も有効な処理方法は再使用だ。中古パネルの買い手を見つけることができれば、処理費がかからないばかりか、収入が得られる。
とはいえ、一般のEPC(設計・調達・建設)企業が製品を細かく点検して使用可能かどうかを判断するのは難しいため、専業企業へ相談してみるとよいだろう。
再使用できない場合は、再資源化だ。材料の一部を有価物として販売できるので処理費を低減できる。太陽光発電協会がホームページ上で太陽光パネルの処理事業会社をまとめている。台風で被害を受けた太陽光発電所の近くの業者に問い合わせるとよいだろう。
広域認定を取得しているメーカーの製品であれば、メーカーが回収から運搬や解体、処理、再資源化までの仕組みをあらかじめ整えてくれるため、扱いやすい。
広域認定制度とは、メーカーが自社製品の廃棄物処理を広域的に行うことで廃棄物の適正処理ができるとして、各都道府県の認可がなくても、廃棄物処理が認められる特例制度だ。蓄電設備メーカーと比べ、太陽光パネルメーカーは認定の取得に消極的だったが、2021年11月にパネルメーカーで初めてネクストエナジー・アンド・リソースが認定を取得した。
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