新電力に瞬く寂光

[第4回]

料金プランは高付加価値化で勝負

新電力会社が大手電力会社に対抗するためには価格以外で勝負することも重要だ。アンプレナジーの村谷氏が戦略を示す。

村谷敬(むらたに・たかし)

1980年生まれ。群馬県出身。成蹊大学法学部法律学科卒。行政書士。エナリス、エプコで培った電力自由化業界の経験を基礎に、電力ビジネスのコンサルティングを行う。エネルギー法務を手がける村谷法務行政書士事務所の所長を務め、2017年にAnPrenergyを設立、代表取締役に就任。

これまで一般電気事業者の立場だった大手電力会社は、電力の需要家に対して平等な料金プランを策定してきた。裏を返せば、需要家を選ぶことができない不自由さがあって、反社会的な活動を行い兼ねない団体にも電力を供給しなければならなかった。それだけに、電気事業法の改正によって大手電力会社は「みなし小売電気事業者」と立場を変えはしたが、いまなお一部の需要家に特別な料金プランを策定することには、あまり馴染みがない。

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