Vol.70
いちご米沢板谷ECO発電所
発電事業者のいちごECOエナジーが初めて開発した風力発電所。山形県と福島県の県境付近に設置された風車は計4基で、出力は計7.39MW。国有林や保有林が広がる土地で許可基準に合わせて建設され、風車部材は90㎞離れた相馬港から運び込まれた。運搬の際、2019年10月に発生した台風19号の影響で輸送ルートの国道が被災するなどの事態に見舞われたが、風車の組立は計画通りに進み、2020年10月に完了した。地上78mのタワー上部に発電機や増速機を備えたナセルと風車の羽にあたる長さ43mのブレードを含めると、風車の全高は約120mになる。なお環境改善効果のある事業に限定して貸付される新生銀行の『新生グリーンローン』が活用された。