オーレック
ラジコン草刈機発売
農業機械製造のオーレック(福岡県広川町、今村健二社長)は2022年6月に無線操縦式の草刈機を発売した。太陽光発電所のO&M(管理・保守)業者などへ拡販したい考えだ。
同社は、傾斜の急な法面など作業が困難な場所の除草を行う機器を開発した。車体の底に4枚の刃をつけ、刃を回転させて草丈約60㎝までの草を刈りつつ、細かく粉砕する機構を設けた。安定性を高めるため、機体の重心を低くし、左右の車輪の回転数を調整することで傾斜面でも直進できるようにした。内燃機関と容量1.45ℓのガソリン燃料タンクを搭載、1時間の連続運転を可能にした。作業能力は約1400㎡/hとしている。
同社開発部の渡邉崇係長は「車輪の表面に地面をかむY字状の鋲をつけ、駆動力を高めた。最大45度の斜面でも除草できる」と語る。最大走行速度を2.7㎞/hとしたが、初心者に配慮して2.0㎞/h以下の低速モードも用意。利用者は最大で20m離れた遠隔から無線で操縦できる。
外形は幅915㎜×奥行き970㎜×高さ580㎜で、質量は約138㎏。販売価格は129万8000円。製品名は『スパイダーモアーRC』。同社は代理店を通じて販売し、1年間の製品保証を付与する。