住友電工
分電盤対応の独立型蓄電設備発売
住友電気工業(井上治社長)は2020年7月、新しい独立型のリチウムイオン蓄電設備を発売した。蓄電設備用の分電盤を介して電力を供給できる仕様とし、利便性を追求した。店舗などの産業施設や、マンションを含めた住宅向けに提供する。
同社はこのほど、初めて分電盤を介して電力供給する独立型蓄電設備を開発。既存の分電盤に蓄電設備と蓄電設備用分電盤をつなぎ、蓄電設備用分電盤に停電時に活用したい家電製品をつなぐ。普段は蓄電設備を満充電状態で維持しながら、系統電力で家電製品を動かしつつ、停電時には自動で蓄電設備から蓄電設備用分電盤につながった家電製品へ電力を供給できるようにした。蓄電容量を3.2kWhとし、300Wの家電製品を使う場合には8時間連続で使用できるようにした。なお太陽光発電設備から蓄電設備には充電はできない。
蓄電設備用分電盤と手動切替スイッチは販売せず、販売代理店に準備を求める。