ロンジ・グリーンエナジー・テクノロジー
p型バックコンタクトパネル発売へ
太陽光パネル世界大手のロンジ・グリーンエナジー・テクノロジーは2022年11月2日、太陽光パネルの新製品を発表した。同社初のバックコンタクト(裏面電極)構造を採用した新型パネルで、変換効率は22%を超えるという。22年第4四半期(10~12月)から量産を開始する予定だ。
今回の新型パネルには、従来品と同じくp型単結晶の182mm角ウエハを用いつつ、新たに独自のバックコンタクト技術、『HPBC』を搭載した。バスバーやフィンガー電極など、これまでセルの表面にあった配線を裏面に配置したことで、光吸収率を高めた。また、低照度下での発電性能を向上させたほか、出力温度係数を改善、従来品と比べて最大10%の発電量増加が期待できるという。
新製品では、通常品に加え、さらなる最新技術を搭載した高性能・高信頼性タイプやオプティマイザ付き、美観性を重視したカラーパネルも用意する方針だ。
日本市場には、54セル相当品と72セル相当品の投入を計画しており、54セル相当品は全面黒一色のフルブラック品も揃える予定だ。
現時点での主な仕様は、通常の54セル相当品が公称最大出力415~440W、変換効率21.3~22.5%、公称開放電圧38.53~39.53V、公称短絡電流13.92~14.3A、寸法1722mm×1134mm×30mm。72セル相当品が同560~585W、同21.7~22.6%、同51.61~52.36V、同13.94~14.27A、同2278mm×1134mm×35mm。