エヌエスティ・グローバリスト
太陽光発電所向け防犯装置発売
システム開発のエヌエスティ・グローバリスト(東京都豊島区、山本直社長)は2022年12月、太陽光発電所用の防犯装置を発売した。自社製の通信機器に防犯カメラやセンサなどを組み合わせて製品化した。年間300件の販売を目指す。
同社は、通信圏外の中山間地域でも利用可能な長距離通信対応の通信機器と防犯カメラや各種センサで防犯装置を開発した。侵入者をセンサで検知すると、カメラで撮影し、画像をメールで送信、警告灯や警告音を発して威嚇する機能を設けた。出力38Wの太陽光パネルと蓄電容量600Whの鉛製蓄電池からなる直流電源供給設備も用意し、給電経路がない場所でも利用できるようにした。利用者はスマホの専用アプリで常時現場の状況を確認できる。
同社スマートIoT事業部の坂本一輝部長は、「盗難の多い人里の離れた太陽光発電所でも使用できるよう、通信機器には低消費電力で長距離通信が可能な『LPWA』規格の通信端末を搭載した。見通し距離10kmの通信が可能だ」と語る。
同社は、通信機器を8万円、通信費を月額1万円としたうえで、防犯カメラ5万円、センサ3000円~5万円、直流電源供給設備20万円と設定した。立地環境や用途に応じて適切な防犯装置を組み上げ、顧客に提供する。