ジーシーエル・ソーラー・ジャパン
独自の新型パネルで攻勢へ
太陽光パネル中国大手、GCLシステム・インテグレーション・テクノロジーの日本法人が、5月にも独自の結晶構造を持つ新型パネルを日本で売り出す。どのような製品なのか。
新製品は、同社が〝キャストモノ〟と呼ぶ結晶化技術を駆使して開発された。キャストモノは、GCL独自のインゴット生成技術である。
通常、単結晶シリコンインゴットは、種結晶シリコン棒を多結晶シリコンの溶解液に浸し、回転させながら引き上げて生成する。一方、キャストモノインゴットの場合、多結晶シリコンインゴットを製造する要領で型枠を用意し、そこに種結晶を敷く。種結晶の上には材料多結晶シリコンを充填し、材料多結晶シリコンを一度溶かして、単結晶構造を生成する。
こうすると、単結晶構造のインゴットを一般的な方法よりも安価に製造できるという。とはいえ、結晶構造の均一化は、決して容易ではなく、実際GCLはこの方法でインゴットを製造し、太陽光パネルの製品化を果たすまでに7年を要した。
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