Products Review

電菱

独立型太陽光パネルに新モデル

出力70Wの『KD70GX-RP』

独立電源用機材を製販する電菱(東京都荒川区、小林伸一社長)は2018年12月5日、オフグリッドシステム用太陽光パネルの新機種を発売した。製品は京セラ製で、同社が独占販売する。観測機器などの電源としての需要を見込む。

製品は出力70Wと50Wの2種類で、表面の微細な凹凸で太陽光の反射ロスを減らす『d.Blue太陽電池セル』を使用。前機種と比べて厚さが21mm薄くなり、新たに出力用の導線を付属した。導線先端のコネクタには防水加工が施されている。新機種の発売に伴い前機種は販売終了となるが、電気的仕様は変わらないため、同じシステムで引き続き使用可能という。

同社販売課の鄭雅文氏は、「導線が最初から取り付けられているので、施工の手間が減る」と改善点を説明し、「気象観測器や水位計など、野外で使用される機器の電源としての需要が中心。小型蓄電設備や充放電コントローラと併せた注文も多い」と話す。

同社は前機種を09年に発売し、70W型と50W型で合計4000枚を売り上げた。新機種はすでに100枚程度を受注しており、年間1000枚の販売を目指す。

製品の型番は『KD70GX-RP』と『KD50GE-RP』で、価格はそれぞれ税別7万5000円と5万2000円である。

新たに追加された背面の導線

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