ネクストエナジー・アンド・リソース
高耐荷重パネルを新発売
太陽光パネルの製造を手掛けるネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市、伊藤敦社長)は2019年1月29日、従来よりも耐荷重性を高めた太陽光パネルを発売した。表面、裏面ともに1万Paの荷重に耐えられる仕様とした。単結晶シリコン型の出力305W品と多結晶シリコン型の出力275W品の2種類を取り揃え、雪害や風害の多い地域に販売する。
同社は今回、ガラスの厚さを従来の3.2mmから4mmへ増やした。フレームにも改良を加え、強度を向上させている。これにより、従来は表面5400Pa、裏面2400Paだった耐荷重性能を、両面とも1万Paまで高めた。最大で3mの積雪や風速46m/秒の風圧にも耐えられる設計だという。また、従来品から引き続いて、太陽電池セルは5本バスバーで、単結晶型のパネルにはPERC技術を採用している。
同社によれば、以前から個別の要望を受けて1万Pa相当への補強を行ってきたが、補強に使用する部材を特別に手配するため、供給効率が悪かったという。このたび太陽光パネルの構造を強化したことで、通常の製造ラインで1万Pa対応の製品を量産できることになった。
新製品の販売先は、豪雪地帯のほか、沖縄のように台風が頻繁に通過する地域を視野に入れている。単結晶型と多結晶型でそれぞれ年間30MW程度の出荷を見込む。
製品名は、単結晶型が『HML660M-305PR』、多結晶型が『HML660P-275』。寸法はいずれもW992mm×H1640mm×D35mm、質量は21.5kgで、希望小売価格はそれぞれ税別24万4000円と19万2500円である。