エム・シー・エム・ジャパン
太陽電池付きLEDライトに新モデル追加 充電可能な防災用品
電子機器商社のエム・シー・エム・ジャパン(東京都千代田区、末松緑社長)は9月3日、自社で販売する太陽電池付きライトの新モデルを発売した。従来品より蓄電池の容量が倍となり、新たにUSB差込口を介した充放電も可能となった。防災用品として拡販する。
同製品は米エムパワードが発展途上国向けに開発したもので、エム・シー・エム・ジャパンが『エムパワード』シリーズとの商品名で日本国内での代理店販売を行う。太陽電池により発電した電力を蓄電池に充電して電球を点灯させる仕組みで、円筒形の透明な袋の内部にLED電球を配置した構造だ。袋は光を乱反射させて周囲を広く照らす効果があり、収納時には提灯のように畳むことができる。
2013年の国内発売以来、数度の仕様変更を重ねてきた。新モデルは、蓄電池の容量を従来の倍の2000mAhに強化しており、最長50時間の点灯が可能だ。USB差込口を新たに加え、外部電源からの充電も可能とした。
外部充電を加えた理由について、同社ソリューションセールス部の種村和憲副主事は、「悪天候が続く場合への対応と、大容量化した蓄電池を速やかに充電するため」と説明する。
シリーズの国内累計販売数は28万個にのぼる。種村副主事は、「官公庁や企業からの防災備蓄品としての引合いが中心だが、これからは一般顧客向けにも防災用品としての営業を強化していきたい」との展望を語った。