Vol.25
二号池太陽光発電所
藤崎電機の100%子会社であるガイアパワーが初めて稼働させた水上太陽光発電所。フロート架台メーカーの協力で、ため池権利者の理解を得ることで、開発が実現した。水上は日射を遮るものがなく、造成工事が不要なうえ、夏場も湖水によりパネルの温度上昇を抑えられると期待されている。実際パネル温度の上昇が抑えられていることから、稼働後、発電量は好調だという。
設備を設置した池は農業用水であるため、水に悪影響を与えないよう、発砲スチロールの原料には食品量販店で使用される食品衛生A基準をクリアしたものを採用。これまで通り農業用水を供給するという役割を果たしながら、発電も行っている。毎年2回の水質調査を実施しているが、架台が遮蔽物となって熱蒸発を抑えたり、藻の異常発生を防いだりする働きがみられており、水質維持にも繋がっているようだ。