Products Review

エリーパワー

5.4kWhの新ハイブリッド蓄電システム出荷開始

設置事例

大和ハウスグループなどが出資する蓄電池メーカーのエリーパワー(東京都品川区、吉田博一社長)は、4月より蓄電容量5.4kWhの新しい蓄電システムの出荷を開始した。無線通信機器を標準搭載し、IoT(モノのインターネット)サービスの提供も見据える。初年度1万台の販売を目指す。

同システムに使う蓄電池は、同社が今年1月に量産を開始した新型のオリビン型リン酸鉄リチウム蓄電池だ。充放電1万2000回行った後でも電池容量が80%以上残る長寿命品で、正極を改良し、従来製品より容量10%、エネルギー密度約17%、マイナス20度の低温環境下での充電速度を約1.6倍向上させたものである。

特徴的なのは、システムにLTEとブルートゥース5を搭載した無線通信機器を組み込んだ点だろう。同社は、蓄電池の残容量などを監視する見守りサービスをインターネット環境のない家庭でも使うことができるようにしたほか、ソフトウェアの自動アップデートも可能にし、VPP(仮想発電所)や様々なIoT関連サービスの提供も見据えた製品に仕上げた。

同システムは、蓄電池を1台使う5.4kWhと2台使う10.8kWhの2タイプから選べる。ただ初めに5.4kWhを選択した場合、後の増設はできない。

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