ニチコン
トライブリッド蓄電システム発売
ニチコン(京都市中京区、吉田茂雄社長)は太陽光発電設備と蓄電池、EV(電気自動車)を直流電力で連携するトライブリッド蓄電システムを今年6月に発売する。電力変換ロスが減り、車載用蓄電池と定置用蓄電池間の双方向の電力供給が実現。太陽光発電の自家消費利用とEV需要の高まりを見越して製品化した。
蓄電システムは、太陽光発電設備、蓄電池、EVを直流で連携し統合制御するトライブリッドPCS(パワーコンディショナ)と、蓄電容量4kWhのリチウムイオン蓄電池、さらに系統電力のみならず太陽光発電や蓄電池からEVへ直接倍速充電できるV2H(車から家への電力供給)スタンドなどで構成される。
トライブリッドPCSは、新規利用者向けの、太陽光発電設備と蓄電池、EVを制御するESS-T1と、太陽光発電設備を所有する利用者向けの、蓄電池とEVを統合制御するESS-T2の2タイプある。
蓄電池は、増設すれば、蓄電容量を8kWhまで拡張できる。
対応予定車種は、日産自動車リーフ、e-NV200、三菱自動車MiEVシリーズ、アウトランダーPHEVである。
価格は、トライブリッドPCSのESS-T1が税別110万円、ESS-T2が税別100万円。蓄電池は税別90万円、V2Hスタンドは税別110万円。室内リモコンはトライブリッドPCSに付属している。