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米市場が成長鈍化 18年には急冷懸念も
長く右肩上がりの成長が続き、2016年には世界2位の太陽光導入国となった米国。しかしここに来て成長に陰りが見え始めました。何が起こっているのでしょうか。
モベヤン・ジュンコ
1997年サンディエゴ州立大学でMBA(国際経営学)取得。99年京セラ北米統括本部に入社。2006年から太陽光発電調査会社の米ソーラーバズのシニアアナリストとして活躍。13年よりジャーナリストとして、米国の太陽光発電政策や市場のトレンドなどに関する記事を日欧米のメディアに多数執筆している。
需要を左右する保護貿易措置
太陽光発電の調査会社、米SPVマーケット・リサーチによると、米国の太陽光発電需要は2016年に13GWで対前年比64%もの大幅な伸びを示したのに対し、17年は多く見積もっても成長率23%、需要規模にして15.8GWになると予測しています。17年の世界需要を93.8GWとすれば、米国のマーケットシェアはせいぜい17%ということになります。
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