GSユアサ
出力10kVAの単相PCS 最大効率97.5%
GSユアサ(京都市南区、村尾修社長)は11月末、太陽光発電用の単相PCS(パワーコンディショナ)の新製品を発売した。出力容量10kVAの壁掛けタイプで、変換効率と耐久性の高さが特徴。中規模の太陽光発電設備向けに提案していく。
同社が新発売した単相PCSは、主回路変換素子にフルSiC-FETを採用したことによって、変換効率96.0%、最大変換効率97.5%の高効率を実現。アルミダイカスト筐体を使用した空冷技術により、冷却ファンのない自冷方式となっており、ランニングコストの低減のほか、塩害が懸念される地域での設置も可能になったという。
防塵・防水性能に関する保護等級はIP56。粉塵からの保護に加え、水の強い直接噴流をあらゆる方向から受けても有害な影響を受けないレベルである。
単相2線式AC100V、3.0kVAの自立運転出力回路を内蔵しており、停電時に太陽光発電の電力を特定負荷へ供給できる。静粛性にも優れるほか、専用のネットワークカードを取り付ければ、出力制御にも対応可能だ。
なお製品名は『単相ラインバックαⅣ』。