オムロンソーシアルソリューションズ
蓄電池製品群を拡充 容量9.8kWh壁掛け式発売へ
オムロンの100%子会社、オムロンソーシアルソリューションズ(細井俊夫社長)は、蓄電容量9.8kWhの新型リチウムイオン蓄電池を2021年1月末に発売する。20年10月末に発売予定の蓄電容量16.4kWhの蓄電設備の製品群に加え、容量を選べるようにする。壁掛け式で浸水被害に備える。
同社は豪雨災害時に蓄電池が浸水し、給電できなくなるケースが増えていることから、壁掛け式の蓄電池を開発した。他の特徴について、同社エネルギーソリューション事業本部事業開発部の北川英隆主査は、「分割構造で、クレーン車などの大型車でなくても運搬できる」と話す。同社は既存製品と同様に、ベースプレートと2つの蓄電池モジュール、制御ユニットに分けて出荷する。一番重い蓄電池モジュールでも1台40kg程度だから、2人で組み立てられる。3年で4万台の販売を目指す。
同社は太陽光発電設備の発電量や家電製品の消費量などを計測できる電力計測ユニットも発売する。補助金の対象設備として家電製品の電力消費量などを計測できることが要件となっている場合が多く、これに対応する。