シン・エナジー
太陽光搭載カーポート開発 タカミヤと共同で
新電力会社のシン・エナジー(神戸市、乾正博社長)はこのほど、架台製造のタカミヤ(大阪市、高宮一雅会長兼社長)と共同で太陽光パネルを搭載したカーポートを開発した。自社のPPA(電力売買契約)事業に活用するほか、外販する。商業施設や工場、公共施設などでの採用を狙う。
同社がタカミヤと共同開発した太陽光パネル搭載カーポートは、自動車2台用を標準品として、複数棟を連結できるもの。同社電源開発グループPV部の上笹光一郎部長は、「大型化を想定し、連結しやすくした。車両に直接雨水が当たらないよう雨樋などに工夫も施している」と話す。
2台用の標準品には、15枚の太陽光パネルを搭載。JAソーラー製345Wタイプを採用し、合計容量を約5.2kWに設定した。架台の耐垂直積雪量は50㎝以下、耐風速は基準風速34m/秒以下である。
同社は自社のPPA事業に活用するほか、太陽光パネル及びカーポートの外販も行う。上笹部長は、「自家消費用設備を提案する際、屋根上に太陽光パネルを設置済みだったり、屋根の強度が足りなかったりすることがある。カーポートは新たな選択肢となる」と語る。
製品化にあたり、同社はまずタカミヤの群馬工場に導入、オムロン製パワーコンディショナを採用して2台用を2棟設置した。タカミヤは20年9月末より敷地内で太陽光電力を自家消費している。