ヤマビシ
産業用ハイブリッド型蓄電設備発売
蓄電設備製造のヤマビシ(東京都大田区、蓮池一憲社長)は2023年7月25日、産業用のハイブリッド型蓄電設備を発売した。蓄電容量145kWhから2323kWhまで複数の製品を用意し、商社やEPC(設計・調達・建設)会社向けに初年30台の販売を目指す。
同社は、韓・LGエナジーソリューションズ製のリチウムイオン蓄電池を調達して蓄電容量145kWhから2323kWhまでの蓄電設備を販売していく。出力50kW、100kW、200kW、300kWのハイブリッドPCS(パワーコンディショナ)とともに、1ユニットあたり145kWhの蓄電池を最大16ユニットまで増やせるようにした。蓄電容量145kWh、出力50kWの製品のみを一体型として売り出す。
同社は、安価なリチウムイオン蓄電池を採用しつつ、各設備を筐体内に組み込んだ状態で出荷することで収納用のキュービクルを不要にし、価格を大幅に低減させたという。また、電気部品とその配置設計を最適化したことによって、エアコンの設置を不要にし、施工費や運用費の削減も図った。
なお同社は23年度の産業用蓄電設備の出荷台数を前年度比倍増の50~60台と見込んでいる。