Products Review

新電元工業

三相200V駆動の出力制御ユニット 監視機能も搭載

パワーコンディショナ(左)と 出力制御ユニット・監視装置

小型PCS(パワーコンディショナ)大手の新電元工業(東京都千代田区、鈴木吉憲社長)は、三相200Vで駆動する出力制御ユニットの受注を9月より開始した。出力制御対応に必要な同社製PCS用の出力制御ユニットで、単相の受電契約締結が不要となるうえ、遠隔監視機能を備えている。出力制御対応機器への切替えを求められている地域が増えており、導入しやすい新製品を投入し、切替えを支援する。

同社が新発売した出力制御ユニットは、従来品の単相2線式AC100V及び200Vに加えて、三相3線式AC200Vでの駆動に対応したもの。従来品では三相で系統連系している場合、別途単相での受電契約が必要だったが、新製品では三相から駆動電源を取れるため、新たな電力契約が不要となる。出力制御対応した広義のPCSとしてのJET認証も取得済み。

九州電力は今年5月、出力制御機器の設置義務対象となる10kW以上50kW未満の低圧発電所に対し、今年12月末までの対応機種への切替えを求めた。四国電力も今年10月末に低圧発電所に対して、来年9月末までの切替えを通知したが、なかなか切替えが進んでいない模様だ。切替えに応じない場合、連系契約が解除される可能性もあるため、対応が急がれている。三相200Vでの駆動に対応したことで手続きの手間を削減し、切替えを促進する狙いだ。

同社の出力制御ユニットは出力制御対応だけでなく、遠隔監視機能も搭載、日常の発電所監視にも利用できる。PCSの異常や故障時、発電量などをメールで通知する『ローカル監視サービス』のほか、富士通による『クラウド監視サービス』も選択可能。サービス料は、ローカル監視の場合、年間税抜6000円。クラウド監視の場合、容量によって違いはあるが、50kWであれば年間税抜24000円。

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