ソーラーフロンティア
住宅用太陽光発電システム新製品 今夏発売へ
CIS薄膜太陽電池大手のソーラーフロンティア(東京都港区、平野敦彦社長)は、今年7月に国内の住宅用太陽光発電システムの新製品を発売する。独自開発した専用架台と周辺部材に自社の太陽光パネルを組み合わせた商品で、国内向けの主力商品として拡販する構えだ。
新製品の『SmaCIS(スマシス)』は、屋根端との離隔距離を縮め、パネルの搭載容量を増やした。「南向きの屋根の場合、同じサイズのパネルであれば、枚数を3割増しで設置できる」(商品戦略企画部企画グループ課長の有馬史彦氏)。
さらに、独自開発した架台によって耐荷重性を高め、架台の縦レールをなくすことで屋根設置の工数を減らした。スレート屋根の場合、施工時間を20%短縮できるという。また、部材点数を減らすことでコスト削減を図った。
有馬氏は、「屋根面とパネル間の距離を縮めることで、屋根とパネルがより一体に見える。住宅向けのシステムとして意匠性にもこだわった」と話す。
パネルのサイズは、64㎝×123㎝で、寄棟屋根など複雑な形状の屋根に乗せやすい小さめのサイズにしたという。パネル出力は従来品に比べ、10%以上向上しており、「搭載容量の増加分も含めると、全体の出力は1.4倍ほど増える」(有馬氏)。
新製品は4月から受注を開始し、7月からの出荷を予定している。