京セラ
新型HEMS発売 今夏アップデートでAI対応
京セラ(山口悟郎社長)は1月25日よりHEMS(家庭内エネルギー管理システム)の新製品の販売を開始した。今夏に無償アップデートを行い、AI(人工知能)による自動制御に対応する予定だ。年間1万台以上の販売を目指す。
同社が発売した『NAVIfitz(ナビフィッツ)』は、太陽光発電システムや蓄電池、エコキュートなどと連携し、住宅における効率的なエネルギー利用を支援するHEMS。太陽光発電システムで生み出した電気を蓄電池にためたり、給湯に使ったりすることで、買電電力量ゼロを目指す『自家消費モード』、売電を優先する『太陽光売電モード』、各機器の稼働時間帯を手動設定する『タイマー設定モード』といった運転モードを搭載しており、生活パターンや目的に合わせた選択が可能だ。
さらに新製品では、AI機能を活用した運転モードの採用を予定している。『おまかせ運転モード』だ。AIが天気予報や電力消費パターンをもとに、翌日の電力消費量や太陽光発電システムの発電量などを予測。蓄電池の充放電やエコキュートの稼働計画を立て、自動制御していく。もちろん実行状況の変化をリアルタイムで検知し、補正・学習も行う。利用者は何もせずともAIが最適な経済性を目指した運転を実現してくれるのだ。
『おまかせ運転モード』は、今夏に予定している無償アップデートを経て、利用可能となる。実際に使用するには、同社製の太陽光発電システムに加え、今後発売するAI制御対応の蓄電システムとエコキュートのいずれかまたは両方の導入が必要だ。
その他、外出先から電力使用状況の見える化のほか、エアコンやエコキュートなどエコーネットライト対応家電の遠隔操作にも対応していく予定だ。