Products Review

カナメ

積雪地域向け屋根一体型太陽光パネルを発売

屋根一体型太陽光パネルは金属屋根と比べても雪を滑り落としやすいという

金属屋根製造のカナメ(栃木県宇都宮市、吉原正博社長)は、2月1日から積雪地域向けに屋根一体型太陽光パネルの販売を開始した。雪が滑り落ちやすい構造の従来製品に、低照度パネルを搭載し、積雪2m地域の冬期でも安定して発電するようにした。積雪地域での優位性を示し、販路の拡大を目指す。

同社は、自社開発の屋根一体型太陽光パネルを全国580社に卸販売しており、東北や北陸などの積雪地域では100件ほどの施工実績がある。それらの地域では、冬期の実発電量が、パネルメーカーのシミュレーション値を3割から4割上回る傾向が多数みられたという。同社は調査・研究を進め、このほど雪国専用に改良した新製品の開発に至った。

総務部マーケティング課の越雲聡明課長によると、屋根一体型太陽光パネルの開発当初は、積雪地域への対応を考えてはなかったそうだが、意匠性や施工性にこだわった設計が奏功したという。「屋根専門メーカーとして、美しい屋根作りに尋常でないこだわりを持っていた。屋根の凹凸を極力減らした設計が雪を滑り落とし、冬でも安定した発電量をもたらすことが分かった」(越雲課長)。

新製品には、日照が弱い場合でも高い変換効率が期待できるというハンファQセルズ製の低照度パネルを新たに採用した。新製品の名称は『スノーソーラー』。2017年度は3MWの出荷を目指す。

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